応用数学 第6回 (1) 問題設定
問題設定
今日は
定数係数の n 階線形微分方程式
a0y(n)+a1y(n−1)+⋯+any=R(x)
を扱います。ここで
a0,
a1,
⋯,
an は定数 (
a0≠0 ) で、
R(x) だけは関数です。
2 階の場合と同じく、右辺を
=0 に置き換えた同次微分方程式
a0y(n)+a1y(n−1)+⋯+any=0
を
(10.1) の補助方程式と言い、次が成り立ちます:
(10.1) の一般解 y は、ひとつの特殊解 y0 と、補助方程式 (9.3) の一般解 Y の和である:
y=y0+Y
補助方程式 (9.3) の解たちは n 次元のベクトル空間を成す
(10.1) の一般解
y を求めることは次の二つの作業に分けられる:
- 補助方程式 (9.3) の一次独立な n 個の解をみつけること
- 特殊解 y0 をひとつ求めること
証明は
第3回の 2 階の場合 と全く同様なので省略します。
この (1), (2) を機械的に解くための道具を次のページで導入します。