ふたつの整数 a, m は、
その最大公約数 GCD(a,m) が 1 であるとき
「互いに素である」と言う。
[オイラーの関数]
1 から m までの整数の中で法 m と互いに素である整数の個数を
φ(m) と表す。これを「オイラーの関数」と呼ぶ。
[オイラーの定理]
整数 a が法 m と互いに素であるとき、
aφ(m) ≡ 1 ( mod m ) が成り立つ。
[命題B]
整数 a が法 m と互いに素であるとき、
a x ≡ 1 ( mod m ) を満たす整数 x が
ユークリッドのアルゴリズム ver.2 によって求まる。
実際、a と m についてのユークリッドのアルゴリズム ver.2 によって
a x + m y = GCD(a,m) = 1 を満たす整数 x, y が求まるが、
このとき、a x = 1 - m y ≡ 1 ( mod m ) となっている。