第9回の教材(2)   演習編 Excel による2次曲面の描画

2次曲面の分類

  • 3次元空間の中の1次曲面(1次式で書ける曲面)は平面しかありません。

  • 次数を1増やすと、3次元空間の中の2次曲面は次の6種類に分類されます:

    双曲放物面 z = x2-y2
      楕円放物面 z = x2 + y2
      楕円面 x2 + y2 + z2 = 4
     
    円錐面 z2 = x2 + y2
      一葉双曲面 z2 = x2 + y2-1
      二葉双曲面 z2 = x2 + y2 + 1

  • (座標を変換すればこのうちのどれかになります。線形代数でそのうちやるかも。)

双曲放物面を描いてみよう

  1. ここから雛形ファイル L09.xlsx をダウンロード。

  2. まず、連続データの作成で
    • B1 から AP1 までのセルに -2, -1.9, ... , 2 を、
    • A2 から A42 までのセルに -2, -1.9, ... , 2 を
    入力します。(それぞれ x 座標、y 座標になります。)
    1. B1 のセルに -2 を入力
    2. 名前ボックスに b1:ap1 と入力し Enter
    3. ホームタグ → → 連続データの作成
    4. 増分値を 0.1 にして OK
    5. A2:A42 でも同様

  3. B2 のセルを選択

  4. 入力窓に = b$1^2 - $a2^2 と入力し Enter( ^2 は 2乗のこと。絶対参照を使うと B2 の座標は (b$1, $a2) になるのでこの計算式が z = x2 - y2 を表す。)

  5. B2 のセルを選択 → 右クリック → コピー

  6. 名前ボックスに b2:ap42 と入力し Enter → 貼り付け

  7. 表全体を選択 → 挿入タブ → その他のグラフ → 等高線

  8. 完成したら一旦上書き保存しましょう。

課題

  • 他の5種類の2次曲面もそれぞれ別のシートに描いてください。
    • 双曲放物面のシートをコピーして、
      • B2 のセルの計算式の書き換え
      • 計算式の貼り付け直し
      • グラフの作り直し
      でできるはずです。

  • 式を z = で書き直すと
    • 楕円放物面 : z = x2 + y2
    • 楕円面 : z = sqrt(4 - x2 - y2)
    • 円錐面 : z = sqrt(x2 + y2)
    • 一葉双曲面 : z = sqrt(x2 + y2 - 1)
    • 二葉双曲面 : z = sqrt(x2 + y2 + 1)

  • 時間が余っている人は自由に他の曲面も描いてみましょう。
    (1)  = exp(-($a2^2+b$1^2)*2)
    (2)  = sin(3*sqrt($a2^2+b$1^2))/sqrt(1+$a2^2+b$1^2)
    (3)  = exp(-(abs($a2)+abs(b$1)))
    (4)  = 1.5*exp(-(($a2+1)^2+(b$1+1)^2))+2*exp(-(($a2+1)^2+(b$1-1)^2))
              +2*exp(-(($a2-1)^2+(b$1+1)^2))+3*exp(-(($a2-1)^2+(b$1-1)^2))
    (5)  = exp(-(($a2-b$1)^2))+exp(-(($a2+b$1)^2))
    (6)  = min(cos(4*$a2),cos(4*b$1))
    という式(セル B2 の場合)だと次のような式が描けます:

    (1)(2)(3)
    (4)(5)(6)

  • 完成したら メール に添付して塩田まで提出してください。

    • 宛先は shiota@is.kochi-u.ac.jp
    • 件名に
      自分のユーザID 6月14日の課題
      と書いてください。