第8回の教材(1)   講義編 音声情報の量子化

周波数

  • 周波数 = 1秒間の基本波形の個数 = 1 / 周期
  • 音の周波数
    • A(ハ長調のラ) = 440 Hz
    • 人間の可聴域 : 20 ~ 20000 Hz
    • グランドピアノの音域 : 27.5 ~ 4186 Hz
    • ヴァイオリンの音域 : 190 ~ 2800 Hz
    • 1オクターヴ = 周波数比が2倍
    • ハモる周波数比
      • 半音3つ : 5対6
      • 半音4つ : 4対5
      • 半音5つ : 3対4
      • 半音7つ : 2対3 など
    • 1オクターヴ12個の半音を全てきっちりハモらせるのは不可能 ⇒ 平均律などの工夫

  • 電波の周波数
    • AMラジオ : 531 ~ 1612 kHz
    • FMラジオ : 76 ~ 90 MHz
    • 赤外線 : 3 ~ 30 THz
    • 可視光 : 405 ~ 790 THz (低:赤 ~ 高:紫)
    • 紫外線 : 750 ~ 3万 THz
    • X線 : 3万 ~ 3百万 THz

音声情報の量子化

  • 量子化の方法
    1. 音声波形のグラフを棒グラフで近似する。
    2. 棒グラフの高さを2進数で表す。

  • たとえばCDの音声信号は、左右それぞれ
    • 1秒間を44100個に刻んだ棒グラフ(標本化周波数 44.1kHz)に直し、
    • 棒グラフの高さを 65536 = 216 段階(量子化ビット数 16bit)で表す。
    • さらに誤り訂正ビットや、タイミングを取るためのビットを付加して記録する。

  • 標本化定理
    • 再現可能な音の周波数の最大値 =(標本化周波数 ÷ 2)
    • CD なら 22050 Hz

  • CDの音は劣化しないか?
    • 量子化の時点で微細な情報が全て失われている。
    • デジタルの時代にはライブこそ価値がある。