応用数学 第7回 (4) 特殊解の求め方:R(x) が三角関数の場合
R(x) が三角関数の場合
Th.10 (1)
f(−a2)≠0 ならば
f(D2)−1sin(ax+b)=1f(−a2)sin(ax+b)
f(D2)−1cos(ax+b)=1f(−a2)cos(ax+b)
-
1D2+a2sin(ax+b)=−12axcos(ax+b)
1D2+a2cos(ax+b)=12axsin(ax+b)
証明
-
sin(ax+b) に対しては
D2sin(ax+b)=−a2sin(ax+b)
なので D2 の作用は (−a2) 倍と等しく
f(D2)sin(ax+b)=f(−a2)sin(ax+b)
従って
f(D2)−1sin(ax+b)=1f(−a2)sin(ax+b)
cos(ax+b) についても同様です。
-
D2(xy)=(y+xy′)′=2y′+xy″ より
(D2+a2)(xcos(ax+b))=−2asin(ax+b)+x(−a2)cos(ax+b)+a2xcos(ax+b)=−2asin(ax+b)
従って
1D2+a2sin(ax+b)=−12axcos(ax+b)
cos(ax+b) についても同様です。(証明終)
例題
Ex.11 ( 例 10.3 (3) ) (D2+2D−3)y=10cosx
解 D2+2D−3=(D+3)(D−1) ゆえ
y=101D+31D−1cosx.
このままでは
Th.10 が使えないので「分母の有理化」のテクニックを使います。
y=101D+31D−1cosx=10D−3D2−32D+1D2−12cosx=101D2−321D2−12(D2−2D−3)cosx
すると
Th.10 が
a=1,
b=0 で使えて
D2 を
−a2=−1 に置き換えてよく、
y=101−1−91−1−1(−1−2D−3)cosx=12(2sinx−4cosx)=sinx−2cosx.
別解 D2 を
−a2=−1 に置き換えるのはもっと早くてもよく、
y=101D2+2D−3cosx=101−1+2D−3cosx=51D−2cosx=51D2−22(D+2)cosx=51−1−4(−sinx+2cosx)=sinx−2cosx.
でも同じ答えが出ます。