専門コア情報処理演習（塩田クラス）

専門コア情報処理演習（塩田クラス）
（理学部数理情報科学科い組対象）
第５回の教材（３）

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□　パターン

AWK プログラムのパターン部では多種多様な条件判定が可能である。
比較演算子
$2 >= 100 のように、特定の欄の値がある数より大きい（または小さい）という条件判定を行うことができる。比較を行う演算子には、

> 左辺が右辺より大きい
>= 大きいか等しい
== 等しい
!= 等しくない
<= 等しいか小さい
< 小さい

がある。（等しいことを表すのに、等号を2つ重ねることに注意。）
計算式
パターン部やアクション部では計算式を用いることができる。 AWK では、+(加)、 -(減)、 *(乗)、/(除) を始め、 C言語で使えるさまざまの演算が利用できる。たとえば注文金額が 1000円を越える品目を選んで、その金額も同時に出力するには、
　　　 awk ' $2 * $3 > 2000 { print $0, $2*$3 } ' bungu 　　　
で良い。

>	左辺が右辺より大きい
>=	大きいか等しい
==	等しい
!=	等しくない
<=	等しいか小さい
<	小さい

パターンマッチング
grep で行ったように、特定の文字列を含む、という条件判定ができる。

次のプログラムでは、 最初の欄 が「鉛筆」であるような全ての行を表示する。

awk ' $1 == "鉛筆" ' bungu

鉛筆          20      240

awk ' /ペン/ ' bungu

ボールペン　　　60 　　　50
サインペン　　　90 　　　0
マジックペン　　150　　　10

awk ' BEGIN { print "注文メモ" ; print } \
$3>0 { print $1, $2 * $3, "円" } \
$3==0 { print $1, "は注文しない" } ' bungu

注文メモ

鉛筆 4800 円
赤鉛筆 240 円
ボールペン 3000 円
サインペン は注文しない
マジックペン 1500 円
消しゴム 400 円
Ａ４ノート 7500 円
レポート用紙 4000 円
セロハンテープ 1250 円
ステープル は注文しない
バインダー 9000 円
鋏 1750 円
カッターナイフ は注文しない
クリアフォルダ 2500 円