高知大学理学部平成１５年度専門コア情報処理演習

平成１５年度専門コア情報処理演習 _y
（理学部数理情報科学科い組対象、塩田教官） _y
１２月１日の教材（３）

□　パターン

AWK ではパターン部を使って興味のある行だけを選択できます。選択にはさまざまの方法を用いることができます。
比較による選択
$2 >= 100 のように、特定の欄の値がある数より大きい（または小さい）ことを基準に選択を行うことができます。比較を行なう演算子には、

> 左辺が右辺より大きい
>= 大きいか等しい
= = 等しい
<= 等しいか小さい
< 小さい

があります。等しいことを表すのに、等号を2つ重ねることに注意してください。
計算による選択
パターン部やアクション部では計算式を用いることができます。 AWK では、+(加)、 -(減)、 *(乗)、/(除) を始め、 C言語で使えるさまざまの演算が利用できます。たとえば注文金額が 1000円を越える品目を選んで、その金額も同時に出力するには、

awk　' $2　*　$3　>　1000　{　print　$0,　$2　*　$3　}　'　bungu　
と打ちます。

>	左辺が右辺より大きい
>=	大きいか等しい
= =	等しい
<=	等しいか小さい
<	小さい

文の中身による選択
grep で行なったように、特定の文字列を含む入力行を選択することもできます。

次のプログラムでは、 最初の欄 が pencil であるような全ての行を表示します。

      awk　' $1　==　"pencil"　'　bungu　

      pencil          20      24

      awk　'/pen/'　bungu

      pencil          20      24　
      ball_pen        60      11
      sign_pen        90      0

      awk　'BEGIN　{　print　"\t\t ORDER"　;　print　"　"　}　\　
      $3　>　0　{　printf("%20s %10d \n",$1,$3)　}　'　bungu　

                 ORDER
 
              pencil         24　
            ball_pen         11 
              eraser          7 
            notebook         18 
          report_pad          5 
     cellophane_tape          9 
              binder          5 
            scissors          2 
         floppy_disk         20