平成１４度 専門コア情報処理演習 _y
（理学部 数理情報科学科イ組 対象、塩田教官） _y
１２月３日の教材

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• 今日は TeX ( テフ ) をやります。

• TeX は文書整形ソフトウェア、一種のワープロソフトです。

• TeX のコマンドに従ってソースファイルを作成すると、 TeX はそれをコンパイルして美しい文書を作成してくれます。

□　準備

• まず端末エミュレータを開いてディレクトリ scjse に移動しましょう。

  cd　scjse

• 塩田のホームディレクトリから px ( TeX のコンパイル作業をするシェルスクリプト ) と、 ソースファイルのサンプル ( sample1.tex, ... ) を自分のディレクトリにコピーしてください。

  cp　~shiota/px　. cp　~shiota/sample*.tex　.

□　先ずは sample1

• 端末エミュレータで

  ./px　sample1

  と打ってください。何かしら作業が行なわれて文書が表示されます。

• テキスト・エディタにソースファイル sample1.tex を呼び出して見比べてみましょう。

  % sample1.tex % 専門コア情報処理演習教材 % 2002.12.3 % \documentclass[a4j,12pt]{jarticle} \title{専門コア情報処理演習 サンプル１} % タイトル \author{担当 : 塩田教官} % 著者 \date{\today} % 日付け \begin{document} \maketitle 今日は \TeX ( テフ ) のお勉強です。 　 最初は、 ただの文章がどういうふうに整形されるか見てもらおうと思って、 こうだらだらだらだら無駄に長い文章を書いているのですけれども、 ええっと、 このぐらい書けばいいかしらん。 　 ソースファイルの改行は文書では改行にならないのがわかりましたでしょうか。 　 空白行は字下げ有りの改行になります。 字下げ無しの改行にしたければ\\ コマンド￥￥を用います。 \end{document}

• % で始まる行は注釈行で、処理されません。 行の途中に % があるときは % から後ろが注釈になります。

• コマンドは \ で始まる約束です。（ TeX のソースの中では説明のために全角で ￥ と書いている部分がありますが、半角の \ を用いてください。）

• \documentclass[a4j,12pt]{jarticle}

  の行はおまじないのようなものです。
  • a4j は、A4 サイズの用紙を使うよ、日本語を使うよ、という意味です。 B5 用紙を使うときは b5j にします。
  • 12pt は活字の大きさを表します（ 1pt が約 0.35mm ）。 ここに何も書かなければ 10pt。11pt, 12pt を使うときはこのように指定します。
  • jarticle は論文形式の書式指定です。他に jreport, jbook などもあります。

• 次の３行は、レポートの表題や著者などを登録します。

  \title{専門コア情報処理演習 サンプル１}　　 \author{担当 : 塩田教官} \date{\today}

  • \today というコマンドは今日の日付けを表します。 もちろん \date{2002年12月3日（火）} と書いても構いません。

• \begin{document} から \end{document} の間が本文です。

• \maketitle は表題を作るコマンドです。

• 文書はイメージ・ビューアというツールで表示されています。
  • 次のページを見るときは右上の横三角マークをクリック
  • 拡大表示は薬罐のマークを操作
  • 終了するにはツールバーで右クリック → [終了]

□　章立て

• 章や節、小節を立てるコマンド \chapter{}, \section{}, \subsection{} の使い方を、sample2, sample3, sample4 をコンパイルして見てみましょう。 それぞれ jarticle, jreport, jbook 形式での使い方です。

• jarticle では \chapter が使えなかったり、 表題を書く場所や、 ページ番号の振り方などに少しずつ違いがあります。

□　個条書き・表

• sample5 は個条書きや表、中央揃え（センタリング）のサンプルです。

• コンパイルしてソースと見比べてください。

□　スペースの空け方

• sample6 は、文字の大きさの変え方と、スペースの空け方のサンプルです。

• またコンパイルしてソースと見比べてください。

□　今日の課題

1. sample7.tex をテキスト・エディタで開いて、 中に書いてある課題１～６をやってください。

2. コンパイルののち

   lp　sample7.ps

   と打って印刷したものを提出してください。

□　発展課題

• sample7.tex に節をもうひとつ作って作文をしなさい。 （内容はどんなものでもいいです。）

□　補足

• シェルスクリプト px の内容は次のとおりです。

  #!/bin/csh -f # px-command 　 if ($#argv<1) then 　echo "usage: px [ source file name ]"　 else 　platex $1 　dvips $1 >! $1.ps 　sdtimage $1.ps & endif

• 後ろ３行がコンパイル、PSファイルへの変換、イメージ・ビューアでの表示をしています。

• たとえば

  ./px　sample1

  というコマンドは

  platex　sample1 dvips　sample1　>!　sample1.ps　　 sdtimage　sample1.ps

  という３つのコマンドを打っていることと同じことです。

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