高知大学理学部平成１３年度専門コア情報処理演習 '01

平成１３年度専門コア情報処理演習 _y
（理学部数理情報科学科イ組対象、塩田教官） _y
１０月１６日の教材

今日は OpenWindows の使用法とテキストの編集法を勉強します。

□　マウスの3つのボタン

場所	名称	役割
左側	セレクト・ボタン	項目の選択・ウィンドウの制御
中央	アジャスト・ボタン	選択したオブジェクトの取り消し・オブジェクトの追加（ Windows の [Ctrl] + 左クリックに該当します。）
右側	メニュー・ボタン	メニューの表示・メニュー項目の選択

□　良く使うウィンドウ

コマンドツール : コマンドを入力するウィンドウ。
コンソール : コマンドツールと同様コマンドを入力することもできますが、マシンからのメッセージを表示する役割があるので、常に開いておきます。
ファイルマネージャ : ファイルシステムの構成を表示するウィンドウ。 Windows のエクスプローラに該当します。
テキストエディタ : テキストファイルを編集するウィンドウ。 Windows のメモ帳やノートパッドに該当します。

□　OpenWindows の使用法

ウィンドウの最小化は左上の逆三角マークをクリック → Windows と違って適当な場所にアイコン化されます。
ウィンドウに戻すにはアイコンをクリックします。
ウィンドウのサイズ変更は角をドラッグします。
ウィンドウの移動は枠（フレーム）をドラッグします。 (左右と下部は細いので、慣れない間は上部(バー)をドラッグするとよい。)
ウィンドウを他のウィンドウの前方に出すには、そのウィンドウのボーダ（フレーム）上でセレクト・ボタンをクリックします。
ウィンドウを他のウィンドウの後方に移動するには、ウィンドウ・メニューで [後ろへ] を選択します。
コマンドツールやテキストエディタで
- 左ボタンをダブルクリックすると、ポインタを含む１単語が選択されます。
- トリプルクリックすると、ポインタのある行全体が選択されます。
- ４回クリックするとウィンドウ内のテキスト全てが選択されます。
- 一部分を選択するにはドラッグを使うか、選択したい範囲の先頭で左、最後で中クリックをします。
テキストの cut & paste 等はキーボード左の Copy, Paste, Cut, Undo のキーを使います。
テキストエディタでは選択範囲を移動先にドラッグすることで cut & paste をすることもできます。
スクロールバーの一番上の小さい四角を下へドラッグするとウィンドウを上下に2分割することができます。
その他 OpenWindows の詳しい使用法については菊地先生の教材をみて勉強してください。

□　カレント・ディレクトリ

Windows のフォルダに当たるものをディレクトリと言います。これは単にファイルの入っている鞄というだけではなく、作業を行う会社のようなものです。
まずコマンドツールを開いてください。
- 青地で右クリック（ワークスペースメニュー） → [プログラム] → [コマンドツール]
コマンドツールの画面は常にどこかのディレクトリを指しています。（カレント・ディレクトリと呼びます。）最初はみなさんのホーム・ディレクトリ /home/01ssXXX/ を指しているはずです。
コマンドツールで

pwd　
と打ってください。カレント・ディレクトリが表示されます。
コマンドの引数などにディレクトリ名を書くときは、 /home/01ssXXX/ を簡単に ~01ssXXX/ と書くこともできます。「ユーザー 01ssXXX さんのホーム・ディレクトリ」という意味です。 (最後の / は、その後ろにファイル名などが続かないときは省略可。)
自分のホーム・ディレクトリは単に ~/ でOKです。
また、カレント・ディレクトリを．/ と、親ディレクトリを．．/ と書くことも出来ます。

□　コマンドを使ってみよう

コマンドツールで次のコマンドを打ってみましょう。

mkdir　kadai　
kadai という名前のディレクトリを作ります（メイク・ディレクトリ）。（ファイルマネージャに新しいフォルダができているはずです。）
cd　kadai　
カレント・ディレクトリを kadai に移します（チェインジ・ディレクトリ）。

pwd　
で確かめてみましょう（プリント・ワーキング・ディレクトリ）。
cd
ホーム・ディレクトリへ戻ります。（ cd ~/ と打っても同じことです。)
ls　
カレント・ディレクトリにあるファイルの一覧を表示します（リスト）。
ls　-a　
オプション -a を付けると隠しファイル (ドットファイルと呼ばれる環境設定ファイルなど )も表示します。

□　テキストエディタの起動

テキストエディタを起動するには次のような方法があります。
- ワークスペースメニューで [テキストエディタ]
- ワークスペースメニューで [コマンドツール] → コマンドツールのウィンドウの中で
  
  textedit　&　
  と打つ。
既存のファイルを編集するときは
- テキストエディタの [ファイル] で右クリック → [ファイルをロード] → 編集したいファイルを選択
- コマンドツールで
  
  textedit　ファイル名　&　
- ファイルマネージャで編集したいファイルのアイコンを左クリック

□　コマンドを作ってみよう

まずテキストエディタを開いてください。
エディタに

#!/bin/csh　-f　
netscape　&　
と書いて [ファイル] → [保存(指定)]
保存(指定) :　の欄に net と記入して [保存] をクリック
コマンドツールで

chmod　+x　net　
次回から net と打つだけで Netscape が立ち上がります。 (もしくは、ファイルマネージャの net のアイコンをクリックしてもいいです。)
net の内容はコマンド netscape & を実行しなさい、ということで、 chmod +x net というコマンドでテキストファイル net を実行ファイルに変換しています。

□　今日の課題

まずコマンドツールで自分のホームディレクトリに移動してください。
そこで

cp　~shiota/kadai011016　．　
と打ってください。末尾のドット（現ディレクトリを現す）を忘れずに。 cp はファイルをコピーするコマンドで、塩田のホームにある kadai011016 というファイルを自分のホームにコピーしています。
kadai011016 の行を左端の数字の順番に並べ変えてから上書き保存してください。
あとで皆さんの kadai011016 をチェックして今日の出席に替えます。

□　オンラインマニュアルを利用しよう

コマンドツールで

man　コマンド名　
と打つとそのコマンドのマニュアルが表示されます。
-- More -- が出たら [Space] で次のページが出ます。上の方に戻りたければスクロールバーを使います。

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