数値解析 第14回 (5) 今日のまとめ・本講義のまとめ
今日のまとめ
- 今日は固有値・固有ベクトルの数値計算法を学びました。
- 手計算通りの方法を実装するにはいろいろな処理が必要になります。
- 累乗法という単純な反復法を使えば、最大固有値とそれに対する固有ベクトルを求めることができます。
- さらに、累乗法にデフレーションという操作を組み合わせると、一定の条件下で全ての固有値・固有ベクトルも求めることができます。
本講義のまとめ
- ものを実際に作るには、式や記号ではなく数値が必要です。
計算機を用いて数値を速く正確に求める方法を追究するのが数値解析です。
- 数値計算プログラミングの手順は次のとおりです:
- まずは文法的なバグを取る
- 答えのわかっている問題に対して実行し、正しく動作することを確かめる
- 数値で求めざるを得ない問題に対して実行する
- 計算には誤差が付きものなので、出た答えが正しいかどうかを判断する力がとても大切です。
そしてこれは人生すべてに言えることです。
ひとが作ったものを鵜呑みにしたり、ひとが指示したことに疑いもなく従っていては駄目で、
正しいかどうかは自分が決めなければいけません。
受講確認
- 塩田宛に受講確認メールを送信してください。
- 件名には、
[自分の学籍番号] 数値解析1月19日の受講確認
- メール本文には、
今日のキーワード:累乗法
と書いてください。
- 塩田メールアドレスは shiota@is.kochi-u.ac.jp ( @は小文字に直してください。) です。