民俗学の質問
お盆の箱庭
滋賀県蒲生郡日野町川原の盆行事「しょうらい」(8月13~15日)では、 しょうらい山の祭場に子供達がオンとメンのふたつの箱庭を作ります。 これは「かみさん」と呼ばれ、 お地蔵さんと思われる石像を据え蝋燭を灯して、 その火がしょうらいの元火になります。同じく滋賀県伊香郡高月町唐川の「お灯明」(8月17日)でも、 昔は同じような箱庭を作っていました。 湖北地方の灯明祭は、 カワラケを並べて灯火を灯し 子供達が盆竃(ぼんかま)を作って煮焚きをする行事で、 盆行事のひとつかと思われます。 唐川地区は観音様の村なので観音様の縁日17日に行っていますが、 日にちは地区によって様々です。 (湖北の有名な正月行事「おこない」も地区によって日にちはまちまちです。)
この様に盆行事に箱庭を作る意味、 今も箱庭を作っている地域を御存知でしたら お教え下さい。
ワイラコまたはハイラコ
お祭りには地区によって色々な唱え言があります。 例えば京から近江にかけて分布する「サンヤレ」などは、 有名ではあってもその意味については様々な説があって 決定版というのはないようです。「ワイラッコ」は滋賀県愛知郡湖東町の(夏にやる)山の神行事の唱え言です。 また「ハイラコー」は滋賀県近江八幡市北ノ庄の 松明行事の唱え言です。 「ワ」と「ハ」ですから同じ唱え言と考えて良いと思いますが、 これについても、唱え言の意味や、 他にもこの唱え言を唱える地域を御存知でしたらお教えください。
小正月の施餓鬼
滋賀県甲賀郡水口町酒人(さこうど)では左義長を1月4日に行いますが、 朝から注連飾りを集めて左義長を焚いたあと、 子供達は川原に石の竃を作って煮炊をして一日を過ごします。