潮ばかり(高知県須崎市野見漁港)

 潮ばかり(しおばかり)言うがはねぇ、 旧暦1月14日の晩に、 空の天辺に昇ったまん丸お月さまに幟(のぼり)を奉納する行事なが。 若い衆が海の中に幟を立ててよ、 何日かして海の方に倒れたらその年は豊漁で、 山の方に倒れたら豊作になるって言われちゅう。

 亀のお人形が可愛い? たぶん海の神様のお使いのつもりやないろうか。

 幟に飾っちゅう色紙が縁起物でね、 落ちて来ゆうがをみんなで拾うが。 ほら、鶴。 ばあちゃんの頃はこれが結構えいおもちゃで、 これでお人形を作ったりもしよったらしい。

 来週入試ながやけど、こんなところでお祭り見よってえいろうか。
 いやぁ、いかん。落ちた。亀が落ちた。
 神様のお使いが落ちたらいかんちや。縁起が悪いにゃあ。

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