羽田神社の吹囃子(滋賀県八日市市上羽田)

 吹囃子(ふきはやし)ゆうんはね、 鼓と太鼓と笛ふたりの4人組で神様にお囃子を奉納すること。 上羽田の北方・西方・南方と中羽田の4つの地区からひと組ずつ出て、 囃し手は長男しかでけへん仕来りなん。

 お囃子は明治の頃にみんなでお伊勢さん行って合宿して習うて来たんやって。 お祭りの前なったら町じゅうの家を一軒一軒回って 僕らの偉大なる練習の成果をお見せせんならんねんけど、 おうちの人は御馳走を用意して待ってくれてはるから、 もう毎日毎日およばれの連続。

 「あんなぁ、おっちゃん、おっちゃん。知ってるかぁ。
  サキイカにしょうゆ掛けて食べたらな、アマエビの味すんねんでぇ。」

 「こいつ、こればっかしや。」

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