第4回の教材(1) 講義編 著作権(「情報モラル&情報セキュリティ」第3章)

著作権保護の目的

  • 人々の創作活動を活発にする為には「創作意欲を削ぐ嫌なこと」から保護する必要がある:
    • 他人に手柄をさらわれる
    • 作品を勝手に作り変えられる
    • 他人が勝手に儲ける etc.

知的財産権・著作権の分類

  • 知的財産権の分類
    • 著作権 ... 著作物が作られた時点で発生、申請不要
    • 産業財産権 ... 申請が必要
      • 特許権
      • 実用新案権
      • 意匠権
      • 商標権
  • 著作権の分類
    1. 著作者人格権(譲渡不可)
      • 公表権 ... 作品を公表するか否かを決める権利
      • 氏名公表権 ... 作者の氏名を公表するか否かを決める権利
      • 同一性保持権 ... 作品を勝手に改変されない権利
    2. 著作財産権 ... 著作物による利益を得る権利(譲渡可能)
    3. 著作隣接権 ... 著作者の許諾を得て著作物を利用する人たちの権利

他人の著作物が自由に使える場合

  • 教育上必要な場合
    • とは言え、本を丸ごと1冊コピーして配布、なんていうのはいけません
  • 図書館でのコピー
  • 私的な利用
    • 自分や家族など、極く狭い範囲での利用目的のコピーは可
    • ただし、コピープロテクトをはずすのは CD でも DVD でも違法
    • 違法にアップロードされた著作物のダウンロードは違法
  • 論文・レポートなどへの引用
    • 引用元を必ず明記すること
    • 引用に必然性がなければならない
    • 必要最低限の範囲に限る
    • 改変は不可

塩田が著作権侵害された実例

  1. 研究のプログラム
    ... 博士論文のデータを計算したプログラムを同分野の先生に提供したところ、 その研究室の学生が、私に無断で、私の名前に言及せずに、データをネット上に公開し始めた。
  2. 民俗行事の記録写真その1
    ... 小学館の『食材図典Ⅲ 地産食材篇』に、私のホームページの 亥の子の写真 を提供したが、私の名前が掲載されていない。
  3. 民俗行事の記録写真その2
    ... 私のホームページの カイロ講の写真フクイ観光ナビに勝手に転載されている