第4回の教材(1) 講義編 著作権

著作権保護の目的(「情報モラル」 pp.40-43)

  • 人々の創作活動を活発にする為には「創作意欲を削ぐ嫌なこと」から保護する必要がある:
    • 他人に手柄をさらわれる
    • 作品を勝手に作り変えられる
    • 他人が勝手に儲ける etc.

著作権の分類

  • 知的財産権の分類
    1. 著作権
    2. 産業財産権
    3. その他
  1. 著作権
    • 著作者の権利
      • 著作者人格権
        • 公表権 ... 作品を公表するか否かを決める権利
        • 氏名公表権 ... 作者の氏名を公表するか否かを決める権利
        • 同一性保持権 ... 作品を勝手に改変されない権利
      • 著作財産権
    • 著作隣接権 ... 著作者の許諾を得て著作物を利用する人たちの権利

  2. 産業財産権(工業所有権)
    • 特許権
    • 実用新案権
    • 意匠権
    • 商標権
    • ソフトウェア特許

  3. その他
    • 育成者権
    • 回路配置利用権
    • オープンソース etc.

他人の著作物が自由に使える場合

  • 教育上必要な場合
  • 図書館では
  • 私的な利用
  • 論文・レポートなどへの引用

塩田が著作権侵害された実例

  • 研究のプログラム
    ... 博士論文のデータを計算した Pascal プログラムを同分野の先生に提供したところ、 その研究室の学生が C 言語に書き換えて使っていたが、 そのうち私に断り無く、私の名前を明示せずにデータをネット上に公開し始めた。

  • 民俗行事の記録写真
    ... 小学館の『食材図典Ⅲ 地産食材篇』に、私のホームページの 亥の子の写真 を使わせて欲しいと依頼があったので許可したところ、私の名前を載せ忘れたと言ってきた。 知らない人が見たら私が図典の写真を勝手にスキャンしたみたいではないか。