高知大学 共通教育 情報処理
(理学部 対象、担当 塩田)
第11回の教材 (1)
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講義編 : ネット犯罪、盗聴、ウィルス、自己アカウント管理
□ 基本は
いくら学問ができても
人間ができていなければ
なんの値打ちもない
これです。
□ コンピュータは怖い道具ではない
私たちの教科書はどうも、「コンピュータは怖い」、 「インターネットは怖い」という印象を与えてしまっているみたい。
新しい道具はたいてい「良かれ」と思って開発するのだが、 「人間のできていない連中」がそれを悪用することを考えてしまう。 電話が開発されればそれで詐欺を働く輩が出てくるし、 車が開発されればそれで人を撥ねようとする輩が出てくるし。
不心得者が悪さをできないように、 ネット犯罪に対する法律も整備されつつあるし、 少なくとも私たちは人に悪さをするような使い方だけはしないでおきましょう。
□ 盗聴
同じ電話を掛けるにしても、 電話ボックスに入ってヒソヒソ話すのと、 人前で大声でケータイを掛けるのと違うように、 インターネットで通信するというのは 誰に聞かれても仕方ない状態でしゃべっているようなもの。
もちろん盗聴する者が悪いのですが、
人に聞かれて恥ずかしい話はしない(日常でもそうでしょ)
秘密にすべき情報は暗号化ツールを使う
□ ウィルス
愉快犯あり。人のパソコンから情報を盗もうとする者あり。 困ったことだが、 ウィルス対策ソフトのデータを日夜更新してくれている人たちのお蔭で なんとかなっている。
まあ、ウィルス対策ソフト屋さんはおまわりさんのようなものでしょうか。
□ ユーザ権限
コンピュータ・システムのユーザができること:
ファイルの閲覧
ファイルの作成・削除
コマンド・プログラムの実行 etc.
悪意のある他人が自分になりすますと、システム全体に悪影響を及ぼされる可能性がある。 (キャッシュカードの暗証番号のように「単に自分だけが困る」のでは済まない。)
□ パスワード検索のスタンダードな手口
小文字だけの文字列を全検索
辞書アタック
本人へのアタック
□ パスワードを守る手段
聞かれても絶対に教えない。
身近な人の名前、有名人の名前、誕生日、単語そのまま、などは使わない。
大文字・小文字・記号・数字を混ぜる。
定期的に変更。
□ パスワードの変更方法
教科書第II部 pp.46-47 参照。
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