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応用数学 第12回 (3) ガンマ関数

ガンマ関数

 tλ のラプラス変換の公式には、次に定義するガンマ関数が出てきます。
Def.4 次の関数をガンマ関数と呼ぶ:
Γ(s)=0etts1dt
※ ガンマ関数はオイラー先生が定義した関数で、ゼータ関数の理論、確率論、統計学などで活躍します。 次の (3) の意味で、階乗関数の一般化 となっています:
Th.5 (1) Γ(1)=1,  Γ(12)=π.
  1. Γ(s+1)=sΓ(s).
  2. 特に n が自然数ならば Γ(n)=(n1)!.
証明 (1) Γ(1)=0etdt=[et]0=1, Γ(12)=0ett1/2dt=0eu2u12udu( t=u2 )=eu2du=π.    ただし最後の = は有名なガウス積分です。
  1. Γ(s+1)=0ettsdt=[etts]0+s0etts1dt=(00)+sΓ(s).

  2. は (1), (2) より。(証明終)

 これで tλ のラプラス変換の公式が書けます:
Th.6 (1) L(tλ)=Γ(λ+1)sλ+1.
  1. n が自然数ならば L(tn)=n!sn+1.
  2. L(1t)=πs.
証明 (1) 

Γ(λ+1)=0ettλdt=0esu(su)λsdu( t=su, s>0 )=sλ+10esuuλdu=sλ+10tλestdt=sλ+1L(tλ)(s)

よって
L(tλ)=Γ(λ+1)sλ+1.
(2), (3) は (1) と Th.5 より。(証明終)