応用数学 第5回 (5) 特殊解:補助方程式の解がわかっている場合
補助方程式の解がわかっている場合
前回の Th.7 は、
教科書では定数係数の節に書いてありますが、
証明をよく読むと定数係数でなくても成り立つことがわかります:
Th.5
y1, y2 を補助方程式 (7.3) の一次独立な 2 つの解とすると、
y0=−y1∫y2RWdx+y2∫y1RWdx
は (7.2) の特殊解である。
例
Ex.4 再掲 y″+3xy′−3x2y=5
Ex.1 より、補助方程式の一次独立な 2 つの解として
y1=x−3,
y2=x が取れました。
W=W(y1,y2)=|x−3x−3x−41|=4x−3
よって
y0=−y1∫y2RWdx+y2∫y1RWdx=−x−3∫5x4x−3dx+x∫5x−34x−3dx=−x−3∫54x4dx+x∫54dx=−x−3(14x5)+x(54x)=x2
となります。
やってみよう
Ex.6 ( 問 7.3 (1) ) y″+3xy′+1x2y=1x4
補助方程式の解
y″+3xy′+1x2y=0
の解を
y1=u=xm の形で探してみます。
左辺 =m(m−1)xm−2+3mxm−2+xm−2=(m2+2m+1)xm−1
ゆえ、
y1=u=1x がみつかりました。
Th.2 を適用すると
∫Pdx=∫3xdx=3logx
から
y2=u×∫e−∫Pdx1u2dx=1x×∫1x3x2dx=1xlogx.
特殊解
W=W(y1,y2)=|x−1x−1logx−x−2−x−2logx+x−2|=|x−10−x−2x−2|=x−3
ゆえ、
Th.5 を適用すると
y0=−y1∫y2RWdx+y2∫y1RWdx=−x−1∫x−1(logx)x−4x−3dx+x−1(logx)∫x−1x−4x−3dx=−x−1∫(logx)x2dx+x−1(logx)∫1x2dx=−x−1(−x−1(logx)−x−1)+x−1(logx)(−1x)=x−2
以上から一般解は
y=1x2+A1x+Blogxx
となります。
※ 特殊解は、当て推量で
cxm の形の解を探してもみつかりますが、ここでは定理を使いました。