数値解析   Windows でC言語を使う環境整備の方法

 Windows にC言語開発環境 MinGW をインストールする方法と、 C言語プログラムのコンパイル&実行のやり方を簡単に説明します。

MSYS2, MinGW のインストール

 MinGW をインストールするには、先に MinGW を含むプログラム開発環境 MSYS2 をインストールするのが簡単なようです。
  1. MSYS2 のダウンロードサイト から インストーラ msys2-x86_64-20220904.exe ( 後ろの日付は違うかもしれません ) をダウンロードします。 ( 情報科学棟からは何故かリンクが繋がらないみたいです。その場合は他の場所から繋いでみてください。)
  2. インストーラを管理者権限で実行します ( download フォルダから実行すると上手く行かなくても、デスクトップに移したら上手く行く場合もあります)。
  3. インストールに成功すると、MYSYS2 のターミナルが立ち上がりますので、
    pacman -S mingw-w64-x86_64-gcc
    と入力します ( pacman はパッケージマネージャのコマンドです )。途中で
    proceed with installation? [y/n]
    と聞いてきますので、y を入力します。
  4. インストールが終わったら
    gcc --version
    と入力し、正常にインストールされたかどうか確認します。

環境変数 PATH の設定

 C言語のコンパイラ gcc.exe が存在しているディレクトリを 環境変数 PATH に登録します。 やり方は次のサイトなどを参考にしてください。
Java Drive, MinGW-w64のダウンロードとインストール 3. PATH を設定する

gcc.exe は、デフォルトでは C:\msys64\mingw64\bin にあるようです:

ソースプログラムの編集

 C言語のソースプログラムはメモ帳など普通のテキストエディタで編集します。

コンパイルと実行

  1. Windows システムツールのコマンドプロンプトか、MSYS2 のターミナルを起動します ( スタートメニューに入っているはずです ) 。
  2. ソースプログラムを作ったディレクトリへ cd ( チェンジ・ディレクトリ ) します。
  3. 例えば HelloKochi.c をコンパイルするには
    gcc -lm HelloKochi.c
    と入力します。-lm は数学関数のライブラリ math.h を使うためのおまじないです。
  4. 実行ファイル a.exe を実行します。
コマンドプロンプトの場合:
MSYS2 ターミナルの場合:
微妙にコマンドの打ち方が違いますので、よく見て真似してください。