「理工学英語ゼミナールI」「理工学研究プロポーザル」
塩田研究室紹介 2020年度

塩田研一(しおたけんいち)です。

ゼミで学ぶべきこと(塩田研究室に限らず)

 学生の間に身につけた知識だけで一生生きて行ける人はいません。
  • たとえば塩田研究室では多くの学生に暗号理論を勉強してもらいましたが、 卒業生で暗号分野に就職した人はほとんどいません。 就職先ではそれぞれに新しい分野の勉強をしているはずです。
  • そもそも塩田自身、 今大学で教えている暗号理論もグラフ理論も C 言語も Python も、 全て就職してから勉強したものです。
ゼミの勉強で大事なことは 勉強のやり方を覚える ことです。
 就職してからの永い永い人生で出会う、新しい仕事や、未知の課題に取り組むためには、 勉強のやり方を知っていなければならないからです。 その勉強のやり方を覚えるために、まずは自分の興味の持てる分野を選ぶこと、それが研究室配属です。

塩田の専門分野

 塩田は学生時代は整数論を専攻していました。 「保型形式の整数論」と呼ばれる、 代数学・幾何学・複素解析学を駆使して整数の性質を知ろう、 という研究分野に於いてコンピュータを用いた数値計算を得意とし、 50年間正しいと思われていた命題の反例を発見したり、 「二次形式」という分野の人たちが一所懸命探していた例をおまけで見つけたりして博士号を取りました。

 1990年に情報科学科に職を得てからは、数学に基づく情報技術である
公開鍵暗号、誤り訂正符号、数値計算、アルゴリズム、離散数学
等の研究に進出しています。

ゼミの研究分野と指導方針

 塩田研究室では公開鍵暗号の理論からテーマを選ぶことが多いです。 研究室によっては最先端の研究の一部分を課題として与え研究成果を学会で発表させる所もありますが、 最先端の公開鍵暗号は相当難しいのでそこまでは要求しません。 学部段階では、RSA暗号や楕円曲線暗号などの基本的な暗号に関わるプログラムを実際に組んで
仕組みを完全に理解して、本当に使えるものを、自信をもって作る
体験をしてもらっています。  「組合せとグラフの理論」で使っているグラフ描画ツールは Visual Basic で書いてありますが、 これを Java か Python に書き換えたいという欲求もありますので、 そういう研究テーマも有り、です。

研究室訪問では何をするのか(塩田研究室に限らず)

  • 「訪問」という言葉は「訪ねて問う」と書きます。 とりあえず訪ねて来ました、先生何かしゃべってください、では駄目です。 目的をもって問い掛けをしてください。
  • 強く希望する研究室がある人(特に逆指名が欲しい人)は積極的に自分を売り込んでください。


問い合わせ先

shiota@is.kochi-u.ac.jp ( @は半角に書き換えてください )

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